「長生きリスク」という言葉に違和感を覚える
どうも、bamvooです。今日は時事ネタです。
最近「長生きリスク」という言葉がよく使われています。よく考えてみると非常におかしな言葉のような気がしています。
本来、長生きすることはいいことですし、戦時中の人や若くして亡くなってしまう人のことを考えれば、非常に失礼な表現のような気もします。
そもそもこの「長生きリスク」という言葉の主語は誰なのでしょうか。私は主に3つ考えられると思います。
■保険会社
医療保険の場合、長生きすればするほど医療保険の負担が増える懸念があります。特に医療がより発達していくと、昔であれば死亡していた人がそのまま生き続けてずっと医療保険の世話になり続けることになります。そのため、保険会社は数少ない成長分野である医療保険の値上げを検討せざるを得なくなったり、利益が圧迫されます。
■国
人が生きている限り年金は支払う必要がありますので、かなり困るのではないでしょうか。保険会社と同じ論理で考えれば、年金保険料を上げるしかないですが、それも今の政治制度では抜本的な改善は無理そうです。
■個人
考え方によると思います。
確かに長生きすれば必要なお金も増えるので、不確実性はさらに高まってきます。ただ、健康に働け、きちんとした給与が貰える期間が伸びればその問題は解消されます。
むしろチャンスが広がると捉えることもできるのではないでしょうか。資産運用の観点で考えれば、投資期間が伸びれば伸びるほどリスクは低くなります。健康な期間が伸びればより多くの回数、旅行に行けますし、趣味も長い間楽しめます。ひ孫を見るとか、そういった楽しみもあるのではないでしょうか。お金の問題もありますが、仕事=趣味であったり、お金のかからない趣味であればそれほど問題にならないかもしれません。
私が思うに、むしろリスクは体ではなくて心だと思います。長生きすることに心がついてくるかは、かなり個人差が出る部分ではないでしょうか。生涯続けられる趣味があるか、生涯の友人がいるか、生涯にわたって人を惹きつける魅力・人間性があるか、そういったことが重要になると思います。
それぞれの立場で考えると面白いですね。
私自身は長生きをリスクを捉えずにチャンスと言えるように、資産形成、自己研鑽をこれからも継続していきたいと思います。
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